家計簿は漠然としたお金の流れと現状を把握し、問題点の発見と改善に役立てることが出来る家計管理の基本ツールです。

借金を返済したい、浪費癖を治したい、将来に備えて貯金をしたい、そう考える方も少なくないはず。

ここでは、家計簿のつけ方やコツについて解説します。

家計簿とは?

家計簿は、家計の収入と支出をまとめた帳簿のことです。

一般的な目的としては支出が収入を上回らないように、健全な家計維持のために利用されます。

家計簿の種類と特長


家計簿にはさまざまな種類があり、家計簿をしっかりつけるには、自分にとって使いやすい家計簿を選ぶことが重要です。ここでは、主な家計簿の種類とそれぞれの特長を紹介します。

手書きの家計簿


手書きの家計簿は昔からよく利用されており、普通のノートや市販のノート型の家計簿を使って記録します。

市販のノート型の家計簿であれば、費用項目やマス目が印字されており、収支の金額を書いて集計するだけなので初めての方にもおすすめです。

手書き家計簿のメリットは、金額を書くことで金額を把握しやすくなったり、ページの余白に課題や改善点などの気付きをメモできたりすることが挙げられます。

デメリットとしては、家計簿の記入や集計作業に手間がかかることです。

Excelなどの表計算ソフトの家計簿


パソコンでの作業が得意な人には、Excelなどの表計算ソフトがおすすめです。

表計算ソフトの家計簿のメリットは入力や集計が簡単でグラフ化して細かく分析しやすいことが挙げられます。

また、無料で使えるテンプレートがWEBで公開されており、費用項目や枠を入力する必要もありません。

家計簿アプリ

近年では、家計簿アプリも広く活用されています。家計簿アプリのメリットは、支払いをした際にすぐスマホで入力でき、つけ忘れを防ぐことができる点です。

アプリによって異なりますが、クレジットカードとの連携、レシートを読み込んで自動入力できるほか、集計作業やグラフ化も自動で反映されるなど便利な機能が充実してます。

無料の家計簿アプリもたくさんあるので使い勝手の良いものを選びましょう。

長続きする家計簿のつけ方とコツ

ここでは長続きする家計簿のつけ方を解説します。決まったルールはないため、難しく考える必要はありません。抑えるべきポイントは以下の3つです。

①家計簿をつける目的を明確にする

まずは家計簿を長く続けるため、目的を明確にしましょう。例えば〇年○月までに借金を完済する、憧れのマイホームを購入するために○円貯めるなどです。

次に現在の所持金を確認します。所有している銀行口座と財布の中身の合計金額を計算しましょう。

最後に毎月の貯金目標を設定します。家計簿上で支出が減って、貯金にまわすお金が増えていく変化を見ることで、モチベーションアップにつながります。

②家計簿を費用項目ごとに管理してお金の流れを正確に把握しよう

家計の出費は固定費と変動費の2種類があります。固定費とは、毎月の支払額が一定の費用を指します。毎月の出費が決まっているものは固定費に含めましょう。

対して変動費は、月によって支払額が異なる費用です。食費や趣味にかかる費用などが当てはまります。

無駄な出費がないかを後で確認出来るように、費用項目ごとにきちんと分けて家計簿をつけましょう。

家計簿の基本となる12の費用項目をご紹介します。

固定費

住居費家賃、住宅ローン返済費、管理費・修繕積立金、テナント費など
保険料加入している保険料すべて
水道光熱費水道料金、電気料金、ガス料金など
通信費インターネットの固定回線費、携帯電話料金、ポケット型Wi-Fi、アプリ料金、固定電話料金など
自動車費ガソリン代、車検など

変動費

食費食材費、外食費など
日用品費生活で使う消耗品にかかる費用
交通費電車・バス・タクシー・飛行機などの運賃
交際費飲み会・デート・プレゼントなどにかかる費用
美容費美容院代、化粧品代、衣類・服飾雑貨の購入費、クリーニング代など
医療費診察代、薬代、病院までの交通費など
その他香典・ご祝儀、家具・家電代など突発的な出費

③月単位で集計して定期的に見直す

ひと月のお金の出入りを集計しましょう。全体の収入だけでなく、余裕があれば支出項目ごとにまとめて、お金の使い方の傾向を確認するのもおすすめです。

家計簿を定期的に見直すことも、長続きする家計簿のつけ方のコツです。支出の増減を見直すことで、改善点を考えたり、支出が減っていれば達成感を得られたりできるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?家計簿は借金返済や貯金などの目標を達成したい方にとって、非常に強力なツールになります。

継続するための秘訣は、自分に合った方法を見つけて実践することです。 家計簿選びやつけ方の参考になれば幸いです。